目標を決めたときに大切なことは、「戦略」「戦術」が明確であるかが大きく「達成」を左右する。
そこには、「本気」に取り組み、自己限界までやっているかが絶対不可欠である。
その上でまず、戦略と戦術が理解できていなければならない。「戦略」とは大まかな計画や目に見えないものであり、「戦術」とは具体的にやることで、目に見えるものである。
例えば、ゴルフを例に挙げると、パー72を目標にするとします。(72とは、ひとつのゴルフコースでいろいろなクラブを使って、72回ボールを打って各ホールの穴に入れて18ホールの合計)どうしても、72回であがりたいと思ったときに、「戦略」にあたるのは、各ホールごとに打つ回数の基準を設けられていて、それに沿って、いろいろなクラブを選択して、一つのクラブでどこまで打つかどう攻めるかを攻略していくことが「戦略」である。
そして「戦術」とは、上記を達成するために具体的に「する」ことである。まず、クラブでボールを打つわけだから、ボールやクラブを買わなければいけない。いつ買うか?どこで買うか?誰に聞いて選んでもらうか?お金はどうするか?貯金して買うのか?ローンで買うのか?そして、クラブを買ったら、練習しなければならない。いつから練習するのか?どこでするのか?どのくらい練習するのか?スクールで教えてもらうのか?毎日練習するのか?家では何をするのか?・・・・
こういったことは、目に見えて具体的に決めて行動することができる。文字通り「する」ことである。
仕事でも同じように、新しい製品をいつまでにどんな製品を作るかが決定したら、製品を作るためにどんなことをしなければならないのか?どういう段取りが必要なのか?どういう業種に売れるのか?何台売るのか?などが、「戦略」となる。
そして、それを具体的に、いつから設計するのか?金型はどこで作るのか?その費用はどこから捻出するのか?水質検査はいつからどんな項目でどこでするのか?たくさん売るためには、どういうトークを創ればいいのか?・・・これらが「戦術」として実行されなければならない。」
経営計画書では「戦略」を打ち出している。それを、いつまでになにをやるのか?それをやるために何が必要なのか?どうすればいいのか?人はいるのか?どこでつくるのか?うまくいかないときはどうするのか?・・・事細かく「戦術」を作ることである。
歴史を見ても、武田信玄は「戦術」を目標にした武将である。有名な言葉で「風林火山」があるが、これは戦い方=やることを言っている。しかし、織田信長は「戦略」を説いている。「天下布武」がそれである。目先の勝負を目指しているのではなく、平和な世の中を作ること。を目標にしていました。そして、その後280年もの間、大きな戦も無く平和な世の中となりました。
企業にとっては、「戦略」が無ければ「戦術」をいかに立てても、目的は達成できないのです。
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